NISAの制度を理解しておきましょう!ジュニアNISA編(2022年春号)

前回に続きNISA制度についてお伝えしていきます。今回はジュニアNISAです。2023年末で廃止が決定しているジュニアNISAですが、このタイミングで口座開設を検討している方が増えているようです。
それはなぜなのか、特徴やメリットについて考えていきます。

ジュニアNISAの概要

ジュニアNISAとは2016年からスタートした未成年者を対象とした少額投資非課税制度です。年間80万円を上限に5年間の投資期間があり最大400万円の投資が可能となっています。前回お話した一般NISAやつみたてNISAのお子様版と思っていただけるとよいでしょう。しかし18歳までは原則解約(払い出し)することが出来ないなどの制約もあったせいか利用があまり伸びず、2023年末での廃止が決定しました。2024年以降新たに資金を拠出することはできませんが、既存口座の運用はお子様が18歳になるまで可能です。

今からでも口座開設したほうがよい?

ジュニアNISAの制度は廃止になりますが、2024年以降はもともとあった払い出しの制限(18歳までは原則解約することが出来ない)がなくなることもあり、既に口座開設をしている方はむしろ使い勝手がよくなると考えることもできます。これから口座開設をする場合は、2022年と2023年の2年間のみの資金拠出となりますが、余剰資金のある方は長期的な運用の一つとして検討してみてもよいでしょう。

注意点は?

前回もお伝えしたように、NISAの制度は利益に対して課税されない有利な制度ですが株式や投資信託などは元本保証ではありません。商品の特徴やリスクについてしっかり理解し、ご自身の納得がいく範囲で行っていくようにしましょう。

教育資金の準備は計画的に

ジュニアNISAをお子様の教育資金の準備に活用される方は多いですが、そもそも教育資金はどれくらい必要なのか?また、ジュニアNISA以外にもどのような準備の仕方があるかなど、広い視野で考えることが重要です。
ぜひこの機会に、FP個別相談を活用してみましょう。

今回もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。