税制改正・NISA恒久化(2022年冬号)

みなさま、こんにちは。

この時期になりますと、令和5年度の税制改正に向け様々な話題がでてきますが、今回はNISA制度改正についてお伝えします。NISAについては、何回か本コラムでも取り上げましたが、今回は大きな制度変更となりそうですので、ぜひこの機会に今一度制度をご理解いただけたらと思います。

NISAの現状

NISAについては、現行制度では「一般NISA」と「つみたてNISA」の2つの制度があり、そのどちらかを選択して活用できます。それぞれ年間で投資できる金額と投資可能な期間については上限があり、「一般NISA」が年間120万円を最大5年間で総額600万円、「つみたてNISA」は年間40万円を最大20年間で総額800万円を非課税で投資できる制度となっています。
少額から始めるかたにはよいかもしれませんが、ある程度資産のある方からすると物足りない金額であったかもしれませんし、一般NISAにおいてはロールオーバー(非課税期間延長)をしても最大10年間と投資期間にも物足りなさを感じている人は少なくなかったと思います。

NISAは続くよ どこまでも

今回の改正では2024年よりNISAの制度が拡充される方針が打ち出されました。
具体的には、年間の投資金額の増額、投資可能期間や運用期間については無期限となり、「一般NISA」と「つみたてNISA」の併用も可能になる予定です。年間の投資金額は「一般NISA」が120万円から240万円と2倍に、「つみたてNISA」は40万円から120万円と3倍になります。
ちなみに、一生涯での投資上限金額は1,800万円となっており、富裕層優遇とならないような配慮もされているようです。

ライフプランを立てて資金計画をしっかり立てましょう

投資額や投資可能期間が拡充されることは、大きなメリットであると考えますが、闇雲に投資額を増やすことは注意が必要です。NISAで扱う投資商品はリスク性の商品であることを忘れてはなりません。
どのような商品を選択するのか、自分の収入や資産から投資にまわせる資金はいくらが妥当なのか、などについては個別にしっかりと検討する必要があります。
そのためには、将来のライフプランを考慮し、キャッシュフロー表などでお金の流れを確認するための試算をしてみることをおすすめします。ご自身では難しい、あるいはお金プロに確認して欲しいといった方は、FP個別相談のご利用も一つの方法です。

弊社では、キャッシュフロー表の作成など、お金に関しての様々なご相談をお受けしています。
ぜひこの機会に、FP個別相談をご検討ください。
今回もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。