私の年金、いつからいくらもらえるの!?(2020年春号)

毎年、日本年金機構から送られてくる、ねんきん定期便。中身をきちんと確認せずにそのまま保管、あるいは処分してしまっている人も多いのではないでしょうか? 今回は、ねんきん定期便についてご紹介します

ねんきん定期便とは?

ねんきん定期便は、国民年金および厚生年金の加入者に対し、毎年1回誕生月に送られるものです。通常はハガキで送られますが、35歳、45歳、59歳には封書で送られます。

節目となる年齢や、年金の請求間近の年齢になると封書で送られてくるので、内容をきちんと確認しましょう。また、ハガキの内容は、50歳未満の方と、50歳以上の方で内容が異なります。50歳未満の方はこれまでの加入実績に応じた年金額が提示されており、50歳以上の方は、このまま60歳まで加入したのを前提として年金見込額が表示されています。ですので、50歳未満の方は想像よりもかなり金額が少なく感じるかもしれません。

ねんきん定期便が届いたら、記載されている年金記録にもれや誤りがないか確認し、気になる点があれば、日本年金機構に申し出ましょう。例えば、以前勤務していた時の記録が漏れている等です。申し出ることで、年金加入記録の調査・確認が行われ、誤りが発覚した場合は、年金記録の訂正が行われます。記録の不備を見過ごしてしまうと、将来受け取れるはずの年金が受け取れないということもありますので、毎年きちんとチェックするようにしましょう。

将来受け取れる年金額をチェック

50歳未満の方であっても、将来受け取れる年金額をもう少し詳しく知りたい、という方は、日本年金機構のねんきんネットというサイトで試算をすることができます。PCやスマートフォンからアクセスできるので、老後資金の計画をするために一度利用してみてはいかがでしょうか。ねんきんネットの利用には、年金手帳に記載されている「基礎年金番号」と、ねんきん定期便に記載されているアクセスキーが必要です。詳しいサービスの概要や手続きの流れは、ねんきんネットのサイトにアクセスしてご確認ください。

 将来に備えて老後資金を準備しましょう

公的年金の支給開始は原則65歳からとなりました。一方で2013年4月1日施行の「改正高年齢者雇用安定法」で、企業に対し、65歳までの雇用を確保するため、高年齢者雇用確保措置を導入することが義務づけられました。老後は65歳以上となりつつある状況となり、必要となる老後資金も従来から変わってきています。最新の動向をチェックしながら、定年までに貯蓄する目標額を決め、家計の見直しや、住宅ローンの繰り上げ返済、生命保険の見直しなど、具体的な対策をとり将来に備えましょう。

今回は、ねんきん定期便の内容と活用方法についてご紹介しました。ねんきん定期便が届いたのをきっかけに、老後資金ついて計画してみてはいかがでしょうか? 

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