投資信託の銘柄選定の基準(2023年冬号)

みなさま、こんにちは。
いよいよ新NISAがスタートしました。
初めての投資では、プロに運用をお任せできる投資信託を検討する方が多いと思います。
投資信託の運用方法には、「パッシブ運用」と「アクティブ運用」があります。
今回はこの2つの運用方法の特徴と選び方をご紹介します。

パッシブ運用とは

日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などを運用指標(ベンチマーク)とし、これらに連動する運用成果を目指す手法のことです。簡単にいうと「相場に合わせた」運用方法です。
指標へ連動するよう機械的に運用するため、運用成績がファンドマネージャーの手腕に左右されにくいという特徴があります。
一方で、あくまで機械的に運用されるため、ベンチマークが下がった場合は、基準価額が同じように下がってしまいます。

アクティブ運用とは

対してアクティブ運用は、ベンチマークを上回る運用成果を目標とした手法です。
より多くのリターンが見込まれる銘柄等に厳選して投資するため、より高い技術と手間が必要になります。
上手く運用できれば高いリターンが得られますが、その分リスク(振れ幅)も大きくなります。
また、ファンドマネージャーは高いリターンを求めて様々な調査、銘柄の売買や入れ替えを積極的に行うため、運用に係るコストが割高になる傾向にあります。

 ■パッシブ運用
  <メリット>
   ・値動きがわかりやすい
   ・運用成績がファンドマネージャーの手腕に左右されにくい
   ・手数料が比較的安い
  <デメリット>
   ・ベンチマークを大きく超えるリターンは期待できない 
 ■アクティブ運用
  <メリット>
   ・うまく運用できればより高いリターンが得られる
  <デメリット>
   ・運用成績のリスク(振れ幅)が大きくなりやすい
   ・手数料が比較的高い

どちらの運用方法を選ぶといい?

パッシブ運用とアクティブ運用のどちらが優れているかを断言することはできません。
パッシブ運用はベンチマークに連動する運用成果を目指すため、ベンチマークを大きく上回る利益を目指すことは難しいかもしれませんが、大きく下回るリスクも少ない運用です。
対して比較的振れ幅が大きくてもリターンに期待したい方向けのアクティブ運用は、ファンドマネージャーの手腕によっては、そのような状況下でも利益を出せる可能性を秘めています。
これらのメリット・デメリットをふまえ、どこまでリスクを許容できるか、どのような成果を目指すかをしっかりと考えたうえで、ご自身に合う方法を選択しましょう。

国内で購入できる投資信託は約5,900ファンドもあります。(令和6年1月現在)
その中から銘柄を選定するのは簡単なことではありません。投資初心者であれば、わかりやすさの観点から、パッシブ運用の商品から始めてみるのもいいかもしれませんね。

弊社ではお金に関しての様々なご相談をお受けしておりますので、この機会にぜひFP個別相談をご検討ください。

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東京海上日動あんしんコンサルティング株式会社
金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第672号
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