みなさま、こんにちは。
まもなく新しい年度がスタートし、仕事や生活に関する様々なことがリニューアルされる時期ですね。今回のコラムでは、２０２３年４月から解禁されるデジタル給与についてお伝えしていきたいと思います。まだ聞き慣れない言葉かもしれませんが、多くの方に関係する話ですので、目を通していただけましたら嬉しいです。
デジタル給与とは？
現在、毎月の給料については、銀行振込で受け取っている方がほとんどだと思われます。
今回スタートするデジタル給与というものは、銀行振込に代えてデジタル（電子）マネーで給与を受け取ることができる制度です。ただし、労使協定を締結のうえ従業員が認めた場合ということですので、多くの企業で制度が導入されるには少し時間がかかるかもしれません。
デジタル給与のメリットは？
それではなぜデジタル給与が導入されることになったのでしょうか？
今日のキャッシュレス決済の普及や送金の多様化への要請を受けるかたちで制度が整備されました。
これにより外国人労働者などの銀行口座をもたない方への給与支払いができるようになります。企業にとっても銀行振込にかかる手数料の削減などの利点があげられます。一方、従業員にとっては、直接デジタルマネーとして給与を受け取ることができるため、銀行から現金を引き出すことなく、日々の買い物やネットショッピングなどに利用できます。
課題はないの？
課題としては、企業側の給与支払いに関連するシステム改修が必要になり、担当する部門の事務負担が増えることなどが想定されます。また既存の銀行振込と比較したときに、法整備やセキュリティ面の不安視、送金の金額や対象サービスが限られているなどの懸念が新しいテクノロジーが普及するための試金石となります。
従業員にとって選択肢が増えること自体は良いことだとは思われますが、今後どのようにこの制度が浸透していくのか見守っていきたいと思います。
新しいサービスや技術革新が私たちの生活を便利で豊かなものにしてくれております。一方で新たな課題や目標も私たちに突きつけられてきます。生活環境やライフステージの変化に応じてライフプランの見直しは必要です。
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